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バイアグラと抗がん剤


バイアグラは、世界で始めての経口タイプのED治療薬、男性の性機能障害のひとつである勃起不全症を呑むだけで改善する薬です。


バイアグラは狭心症治療薬として開発が始まる!


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男性の勃起不全症治療であるばいあぐらですが、そもそもは、心臓病のひとつである狭心症の治療薬として開発が進んでいた薬でした。

バイアグラの当初の研究であった狭心症とは

狭心症とは、突然胸に痛みを感じたり、圧迫感を感じたりするもので、軽いものから、重度のものまでありますが、心臓血管狭窄が主な原因との事。欠陥が細くなり十分な血液や酸素が心臓にまわりきらなくて、胸の痛みとなって感じるのだとの事です。

バイアグラは血管拡張作用のある薬

バイアグラの有効成分シルデナフィルは、血管拡張作用のある成分ですから、狭心症の治療にも効果があるはずなのではと思いますが、研究途中でわかったのは、狭心症への治療効果よりも、勃起不全症に対する治療効果が際立っていた事で、その為、狭心症の治療薬ではなく、ED治療薬として名前が先に売れてしまったわけです。だからと言って、バイアグラは、なにも、EDの為だけの治療薬ではありませんね。最近では、様々な方面に治療効果があることがわかってきており、これからの研究に多くの期待がかかっている優れた医薬成分なのです。

バイアグラ(成分シルデナフィル)の主な医療効果

  • 勃起不全症治療薬
  • 慢性心不全
  • 肺高血圧症
  • 排尿障害など

バイアグラが抗がん剤が引き起こす心臓の損傷を防止


さて、そんなバイアグラに、また、新たな効果が見つかりちょっと話題になっていました。それは、ある種の抗がん剤の使用によって起こる心臓の損傷を防止する効果がバイアグラにあるという事で、アメリカのある大学が行った研究でわかったという事のようです。

この研究を行ったのは、アメリカバージニア州のコモンウェルス大学の研究チーム、バイアグラが乳癌、白血病、肉腫などのがん治療の為に使用されるある種の化学療法剤が投与された患者に発生する心臓の損傷を防止したとの研究結果でした。

副作用の強い抗がん剤

がん治療の為に使われる薬は、執拗にはびこるがん細胞を攻撃する為のものですから当然強力な薬が使用されるわけです。しかし、がん細胞とともに健全な細胞にまでも時に影響がおよび、副作用が強い事もよく知られています。抗がん剤としての効き目の強い薬であればあるほど、その傾向が強く出るのはどうすることもできない部分で、癌を治療する為に越えなくてはならない、患者にとっては大変辛い治療となっているのが現状です。

抗がん剤を使用することで心臓に損傷が…

ここで取り上げたある種の抗がん剤を使用した時に、強い薬の影響から、心臓に何らかの損傷が生じる事がわかり、癌を治療する優れた薬であるにも関わらず、心臓に与える損傷の危険性から、この薬の使用を断念するしかない場合が少なくなかったのだとの事でした。

この抗がん剤はがん治療には有効なものでしたが、この薬の使用で誘発される細胞機能阻害が結果的に細胞死を誘発し心臓機能が低下し、心筋症、心不全の発生へと結びついているとの事でした。この抗がん剤は、様々な種類の血液に関する病気、腫瘍の治療などに用いられる有効な化学療法剤だったとのことですが、臨床検査で心筋症のような重篤な副作用が認められた事から、数年間投与が中止される場合も多かったということでした。

バイアグラと抗がん剤を併用

コモンウェルス大学が行った今回の研究では、この抗がん剤での治療を受けている患者に、バイアグラを併用してもらうというもので、その結果から、これまで問題となっていた拡張型心筋症と心不全を予防するという事が観察されたと言うのです。この抗がん剤を使ってがんを治療中の患者に心臓機能の向上が見られ、よくおこる心電図の異常も減少したことが確認されたとのことでした。バイアグラが抗がん剤による心臓細胞の損傷を細胞レベルで防止したことが分かったと言うのです。

バイアグラに心臓細胞保護作用

コモンウェルス大学研究チームの話では、バイアグラには、化学療法剤による心臓損傷と正常な細胞の機能低下に対する保護効果があるということです。バイアグラの血管拡張作用が、心臓の血管を広げ、栄養をたっぷり含んだ十分な血液と酸素を心臓に送り込むことによって、心臓の細胞が活性化し、心機能が十分に働くことになりますから、この結果には、十分うなずけます。これからの更なる詳しい研究が期待されるところです。


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