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日本でジェネリックに対する不信感の原因は


日本でジェネリックに対する不信感の原因は

日本でのジェネリック医薬品の使用頻度(処方箋薬の2割がジェネリック)は、欧米と比べた時(処方箋薬の7割近くがジェネリック)、その普及率にずいぶん差があることがわかっています。その理由はどこにあるのでしょうか。

ジェネリックという言葉の英語表記はGeneric、この単語は「一般的な」とか「普及した]という意味を持っています。ですから普通日本で言うジェネリックとは「一般的な医薬品」という事になります。

ジェネリックが発売される時は、新薬が十年とか二十年とかのその特許期間中に販売された結果をみて、錠剤ならその大きさや形をもっと呑みやすくするとか、薬の味をもっと変えるとかしながら、消費者の声を生かした工夫が施されていたりします。有効成分は同じですから、効果や効能は同じで、新薬よりももっと呑みやすい薬になっていることもあるわけです。

ジェネリックよりも本物を好む日本の国民性。日本人に限らず、誰でも良いものを求め、高品質を好むのは共通しているはずです。誰も、価格が安からという理由ひとつで、わざわざ粗悪な品を好んで使ったりしませんね。薬であるなら効き目の確かなものを求めるのは当然の事です。そして、その傾向が特に日本人の場合は強いようなのです。医薬品のジェネリックが日本国内での販売が伸び悩んでいるのには、後発薬であるジェネリックの効果や品質に疑問を持っている部分もあるからだと思えるのです。

日本人は「ものつくり」と言う言葉に代表されるように、伝統を重んじ、昔ながらの製法や技術を重要視する国民です。簡単に作られるものよりも、時間をかけて丁寧に作られたもの、より良い材料でつくられたものを見分ける目を持ち、また、そのような物を好む傾向が強い国民性を持ちます。例えば、学業より職を優先して早くから師匠の下で修行を積んで一人前になった職人といわれる人を有名大学卒の博士と呼ばれる人と同じくらい尊敬する国です。そのような人達をリスペクトし、その人達の作品を軽く扱いません。新薬を真似て作ったジェネリックを、後発品というだけで、受け入れにくい体質がそのような国民性の中に潜んでいるのかも知れません。

「ダイエット薬やAGA(男性頭髪機能回復)治療薬、ED治療薬などのジェネリックは偽造品でしょ。」と言っていた人がいて驚きました。ジェネリックは、先発薬でないというだけで偽造品ではないのですが、本物はひとつだけ、それ以外はすべて偽りという認識があるのでしょうか、それとも、ジェネリックは偽造品だと書かれたどこかの個人の勝手な(正しくない)書き込みを見てのことでしょうか。ジェネリック医薬品は、新薬の実績を元に同じ有効成分を使って、同じ効き目を持つ薬として作られたれっきとした合法の医薬品です。

ジェネリックが、まがい物ではないとしても、日本の人はその品質を疑ってかかります。正規品よりは質が劣るはずだと考えるわけです。それは、ストアブランドのマヨネーズが、有名ブランドのマヨネーズより美味しくないだろうと決めてかかるのに似ています。高いお金を払ってでも、良いものを手にしたいと思うのは、高い品物に対する我々日本人の一種の信仰の様なものなのかもしれません。最高を求めてしまうのでしょう。妥協しないわけです。それが、日本人の物つくりの精神にも反映されています。利益を求める前に、自分の物つくりのこだわりを優先するわけなのです。自分の納得の行く物を作る、それが日本人の物つくりの基本姿勢にもなっているわけなのです。

ジェネリック医薬品が、諸外国ほどには日本ではまだ普及していないというような報告が最近までされていました。でも、やっとここ最近、少しずつジェネリックに対する認識が変わってきたのではないかと思っています。

海外で、流通するジェネリック製品の多さを知ったら、また、その価格のリーズナブルな事を知ったら、そして、その効果が品質が、先発薬に劣るのではないのであることを知ったら、先発薬医薬品にこだわる必要がないのである事が理解できます。ストアブランドの製品が、有名ブランドの製品とほとんど変らないくらい美味しい事を一度食べたらわかるように、ジェネリック医薬品の品質が先発品に劣らないことも、一度使えばわかることになるわけです。